潰瘍性大腸炎の原因は正確には解明されておらず、難病指定になっております。
おそらくは、免疫バランスの異常からきているものと思われます。
特に交感神経緊張型で頑張りすぎて自滅するタイプの人、顆粒球人間は潰瘍や化膿を起こしやすいので注意が必要です。症状は肛門付近から、潰瘍が始まり、直腸、下行結腸、横行結腸、と拡大して行きます。それにともない下痢・下血を繰り返し貧血など身体の血液を失ってゆきます。
医学的な治療法は、寛解狙いのステロイド剤の浣腸や服薬などや、潰瘍で損傷した直腸や結腸を除去手術して人工肛門の造設などの処置が行われます。ステロイド剤の連用による副作用や、人工肛門の増設などの処置により、体力の低下や精神的苦痛は、はかり知れません。

           
   

 治験例として、中学二年生の女子生徒さんが母親に連れられて来店されました。潰瘍性大腸炎に罹患して1年ばかり病院治療を受けながら近所の漢方薬を服用していて一向に埒が明かなく、その娘のお婆ちゃんからの紹介でした。下痢と下血がひどく、身体の血液を失って貧血のヘモグロビン値は5.6と正常値の半分以下で、レントゲン写真では大腸の3/4が潰瘍になっていて、失血で大腸の血管が白化していて、手術も無理でこれ以上ひどくなれば入院してICUの治療となり、これが最後の漢方治療との相談でした。まずサポート薬として、人参・牛黄配合の熟成ニンニクエキス「レオピンファイブ」と潰瘍で損傷した細胞組織を修復させる、細胞賦活用薬の「ルミンA」と併せて、貧血を改善させる、胎盤エキス製剤の「ビタエックス」と下利を鎮め、腸壁からの出血を止める漢方煎じ薬を組み合わせて使用しました。このような難病のサポートは、10年かけて体質改善をします。「えっ、そんなに時間がかかるの」とビックリされますが、それまでに命が絶えてしまう人が多いので、じっくりと腰を据えてで身体の中から体質改善をして行きます。

           
 

 この方は、当店の漢方薬を服用後2週間で下血も治まり、4カ月後にはヘモグロビン値も2.0上昇し、髪の毛が細く赤茶けていたのが、根元から黒く太い毛が生えてきて二段になってきました。1年経過する頃にはヘモグロビン値も12.0まで回復して、順調に経過して行きました。結果、高校・大学も留年や浪人する事も無く順調に過し無事に卒業され、楽しく社会生活をされております。お祖母ちゃんからも「孫の命を助けてもらった」と感謝されますが、私が自信を持って言いたいのは「漢方の力で、人工肛門にもならず、ステロイドのクスリ漬けにもならず、大切な身体を傷つけることなく10年かけて体質を改善して、ここまで変わることができました」この方は10年かけて健康の土台を築きあげられたので、もう大丈夫です。こうして、この潰瘍性大腸炎と云う難病を克服することが出来て結果を出す事ができました。