「あれっ・・・あの人誰だっけ」と人の名前が出てこなくなったり、アレ・アレ、ソレ・ソレなど物の名前が思い出せなくなってきたり。記憶が覚束なくなってきます。記憶は一時記憶と言ってパソコンのメモリーや黒板に書いたりとか、記憶して、消去したり、自由に記憶されます。過去に記憶した事柄を思い出す作業が「思い出し記憶」です。これが老化やストレス・心配事で脳が一杯一杯で固まってしまい、整理整頓がつかないでいると、記憶が深い所から浮かび上がって来る事が出来ません。多発性脳梗塞(ラクナ梗塞)が原因で生じる血管性認知症は、「細血管病変に伴う認知症」と呼ばれ、わが国で最も多いタイプです。細血管病変に伴う認知症では、血管性パーキンソニズムを合併していることが多いので注意が必要です。

 

 高血圧や糖尿病などで長年通院している患者さんで、なんとなく元気がない、身だしなみがだらしない、物忘れが目立ってきた、尿失禁をするようになった、動作が鈍い、転びやすい、といった症状が出てきた場合には、この細血管病変に伴う認知症かもしれません。

 このような場合のサポート薬は、一時記憶・思い出し記憶を向上させる、DHAサプリの「ビルべ リー&DHA」や脳の働きを活性化させる、「脳神経成長因子」NGF(ニューロン・グロース・ファクター)産生促進生薬の「羚羊角」や記憶障害抑制効果の「サフラン」配合の「霊鹿参」などを使用します。