第12話 サラダや刺身を食べ続けると低体温になる

         

低体温になっている方の原因を考えると、食生活や日常生活の生活習慣に問題がある方がおります。
 先ず、食生活では冷蔵庫が普及した為に、冷蔵庫で冷やした食物をそのまま食卓に出して食べてしまう習慣が身についてしまったからです。


例をあげると次のような食べ物です。サラダ・刺身・冷奴・牛乳・ジュース・ヨーグルト・アイスクリーム・ビール・冷酒・オンザロックなど、沢山あります。
 自然界では、動物はエサをつめたく冷やして食べる、という行動はしておりませんし、自然の摂理に反する行動です。
 冷たい食べ物が胃に入ると、胃壁が冷やされるので、胃壁を流れる血液は、胃を温めようとして全身から血液を集めようとしますが、毎日毎日の繰り返しで、やがて全身の血液の温度が下がってしまいます。そのために、基礎代謝が低下して、慢性的な低体温になります。
改善法は、食習慣を冷食から加熱調理に変えることです。


  冷食          加熱調理
  サラダ         ロールキャベツ・ポトフ
  刺身          焼き魚・煮魚
  冷奴          湯豆腐・麻婆豆腐
  生牡蠣         牡蠣鍋
  ビール         4℃〜8℃位で飲む
  冷酒          熱燗
  オンザロック      お湯割り

               
     
       

牛乳・ジュース・ヨーグルト→

       

  冷蔵庫から出して30分以上過ぎてから飲む

       
               
                       
 

                   
   

食後に、身体を温めるために、熱い紅茶にシナモン・ジンジャー・カルダモンなどのスパイスを入れたスパイスティーを飲んだり、熱い紅茶にウィスキーやブランディーを入れて飲んだりします。
お風呂は、シャワーだけの人は身体が冷えます。ぬる目の温度で湯船に浴剤を入れて、ゆったりと肩までつかります。リラックスして歌を歌ったりしても良いでしょう。

岩盤浴も低温で長くできるので、身体の深部体温が上昇します。老廃物や毒素も汗と一緒に沢山吹き出しますので、身体もきれいにスッキリします。
さらに、基礎代謝熱量を高めるために、熟成ニンニクエキス(AGE)配合の「キョレオピン」・「レオピンファイブ」・「レオピンロイヤル」を服用したり、また漢方薬の「当帰四逆加ゴシュユ湯」「人参湯」「桂枝加ジュツブ湯」などを併用します。

 
 

第13話 副交感神経が働きすぎると低体温になる

         

 副交感神経が働きすぎて優位になると、呼吸や筋肉や血圧や脈拍を上げさせないようにするため、基礎代謝熱量が下がってしまい、低体温になります。副交感神経優位による低体温は、ステロイドの連用や睡眠のとりすぎからも起こります。
 この症状は
1. 疲れやすい
2. うつ病、慢性疲労症候群
3. 腰痛・膝痛
4. かったるい・きれる
5. 不登校・ひきこもり
このような場合は、副腎の働きを良くする「レオピンファイブ」や視床下部の働きを良くする「ルミンA」と漢方薬で「香蘇散」「加味逍遥散」などを使用します。

 
                           

第14話 きれるメカニズム

 

薬や睡眠不足で、深く副交感神経が優位のとき、突然、交感神経が優位に立つと(即ち極度にボーッとしている時に、突然興奮するようなことがあると)その揺り戻しが、非常に大きいために興奮状態に陥る(即ち、キレル)。
 キレル、というのは、ヒステリー性の発作もそうですが、確かに、頭がボーっとしている時に、よく出る症状です。
 副交感神経から、交感神経に切り替わる、この作業が毎朝日常的に行われている事なのだが、この揺れ幅が大きいと、まさにスイッチが入ったように、激怒するのである。また自分では、はっきり覚醒しているつもりでも、副交感神経が優位なので、急にイライラが沸き立つ。
 そして、一番良い方法が、朝起きて夜寝るという当たり前の生活が、自律神経を正常にします。
 副交感神経と交感神経の切り替わりがうまく行かない人は、「電解カルシウム」で細胞の中のサイクリック・AMPを活性化するとよいでしょう。 朝の目覚めが悪くてスッキリ覚醒できない人は、漢方薬の「香蘇散」、「葛根湯加辛夷川窮湯」などがよろしいでしょう。
 また、朝起きたときに、カーテンを開けて窓を開けて、太陽の光をたっぷりと浴びること、こうすることで光の刺激が網膜から脳に届いて「メラトニン」を活性化して、このメラトニンが脳の松果体で日週リズム(日の出・日没により変化する一日のリズム)を正常にします。また「冬中夏草」もメラトニンの含有量が多いことから、脳内ホルモンとして注目を浴びております。

 
                           

第15話 痛み止めの連用は低体温になる

   

 リウマチや神経痛で、痛みを止めるために、長年「ロキソニン」などの鎮痛剤を服薬されている方、これらの痛み止めは、解熱鎮痛剤といって、解熱(熱を下げる)作用と鎮痛(痛みを止める)作用が一緒になっております。ですから、痛みを止めようと、毎日せっせと飲み続けると、体温がどんどん下がってしまいます。
 年配の男性のお客様で、リウマチの治療で長年ロキソニンを服薬されていた方が、明け方、午前2時〜午前4時頃に、ひどい悪寒でガタガタ震えが来て起きてしまい、体温を測ったら35℃台だったという人がおりました。
 ひざ関節や腰が痛いからといって、通院してせっせせっせと、解熱鎮痛剤を朝昼晩毎食後まじめに飲み続けて、痛みが治らないからと云って、また飲み続けます。
 患者もドクターも、何も疑うことも無く「痛み止め」を使い続けます。
二年も三年も、或いはそれ以上続けて連用している患者さんも沢山おります。
でも、誰一人として、「解熱鎮痛剤」を連用しているから、体温が下がってしまうことに気がついておりません。
 この解熱鎮痛剤を漢方の考え方で捉えると「冷やす・痛み止め」と云う薬になります。
ですから、「温めて・痛みを止める」薬と併せて使うと良いのです。
 西洋医学では、飲んで身体を温める薬とか、関節を温める薬とかの概念はありませんので、「温薬」なんて概念は無視されます。最近では、ドクターが大腸を手術した患者にツムラの「大建中湯」を使ったりしておりますが、大腸の動きを良くするという考え方で安易に使われておりますので、大腸を温める作用を見落としてしまうので、「山椒」や「乾姜」の熱性の刺激が傷口や炎症を悪化させてしまいます。
 漢方の概念では、「炎症=熱症状」のある患者には、「温薬」は使いません。
先程のリウマチでロキソニンを飲み続けて寒気と痛みと体温低下の方には、ロキソニンを飲む時に、漢方薬の「桂枝加ジュツ附湯」を併せて飲む事をお奨めしたら、その日の晩から痛みが消えて朝までぐっすり眠れたそうです。
それは、リウマチでロキソニンを飲む時に、「温めて・痛みを止める」漢方薬の「桂枝加ジュツ附湯」と併せて使うことで、冷やす作用と温める作用が互いに打ち消しあい、痛みを止める作用が2倍になって痛みが消えます。つまり、副作用がお互いに打ち消しあって、主作用が2倍に増幅する。ということです。ですから、両方の薬用量を半分に減らしても効果が出るということです。こうする事で、ロキソニンの副作用も半分に減らすことが出来ます。
 よく、西洋薬と漢方薬を同時に使用すると、どっちつかずになって、効果が無くなってしまうのではないかと心配する方がおりますが、西洋薬と漢方薬の併用は薬の作用点が異なる場合が多く、相性は宜しいです。ただし併用薬の相互作用は、薬剤師に相談して充分に説明を聞いてから使用するようにしてください。
 薬とハサミは使いようで「切れ」もしますし「怪我」もします。ですから、自己判断で軽率に使わずに、匠と呼ばれる専門家の指導の下に慎重に使用してください。

                           

第16話 解熱鎮痛剤は身体を温めながら飲む

 

 先日グーグル検索で「キョーレオピン」と入力して検索をかけてみたら、あるブログにたどり着きました。その方は、46才の女性の薬剤師さんで、悪性リンパ線腫に罹っていて、抗がん剤と鎮痛剤を服薬されながら書いている「悪性リンパ線腫サバイバル」
というタイトルの闘病日記のブログでした。この方は四年ほど前に、悪性リンパ腺腫と宣告され、抗がん剤の副作用で髪の毛もすっかり抜け落ちてしまい、それでもご主人と息子さんと家族の世話をして、つとめて明るくふるまう日常を日記に綴っておりました。
 なんとか療法と云うセラピーを受けたり、ボランティアでガン患者の抗がん剤の服薬体験などを話したりしておりましたが、この方の抗ガン剤の副作用の苦しみは、髪の毛が脱落したことと、激しい腹痛と、激しい下痢症状でした。
 痛み止めを毎日飲んでいても、激しい腹痛はいっこうに治まりません。ある日痛み止めを飲んですぐにお風呂に入ったところ、お腹の痛みが取れてきました。これは、身体が温まることで、解熱鎮痛剤の体温低下の副作用が抑えられて、痛み止めの主作用の効き目が良くなったからです。

                           

第17話 痛み止めの連用は胃ガンになる

 

私の友人のお父さんが、腰痛で整形外科にかかって、痛み止めと白い胃薬(ロキソニンとセルベックス)とを朝昼晩の毎食後三回きちんきちんと4〜5年飲み続けていました。まじめな方なので14日ごとに日課のように通院しました。
 ところが、胃が痛むので別の総合病院で精密検査したところ、胃ガンが見つかりました。その後入院して手術で四分の三を切除されました。 何故そうなるか、それは、解熱鎮痛剤の成分が交感神経を刺激する薬剤だからです。

 

解熱鎮痛剤の成分がプロスタグランジンの産生を抑制するので、自律神経のバランスは極端に交感神経のほうに振れます。その結果、粘膜に顆粒球が多くなります。これらの顆粒球が活性酸素を多く出して細胞を傷つけます。また、解熱作用により体温が低下して血行不良になり、胃壁の血液の流れも悪くなります。このようなメカニズムから発ガンがおこりやすくなります。

次へ