「身体の芯から温める 温活で気象病に負けない身体づくり」

前回の夏号で述べたように、平成25年は癸巳(火運不及)の年廻りで、「火剋金」で金気が火気で傷めつけられているのが、火気の勢力が弱いので、あべこべに金気がノサバッテしまって、金気=(粛殺の気)が突発的な悪さをもたらしてきます。今年は、特に太陽の黒点活動が活発になって、赤道海面温度が上昇して、史上最大級の超大型台風が発生したり、上空の偏西風が流れが変わり、太平洋高気圧とシベリア高気圧の勢力がせめぎ合い、大きく気候が乱れて、天気も目まぐるしく急変して、気圧や気温・湿度が大きく乱高下するので、身体もこの天気の急変に順応出来なくなります。この為、10月末まで記録的な猛暑が続いたと思えば、急転直下、寒波が襲来して真冬がやってきます。あまりにも気候変動が激しいので、身体が環境に順応する調節機構が追いつきません。この様な気象の急変から起こる病気を「気象病」と呼びます。
私達の身体には、外部環境の温度・湿度・気圧などに影響を常に受けていても、血圧や心拍数など内部の環境を一定に保とうと頑張っております。この様な内部維持機能は「ホメオスタシス」と呼ばれ、自律神経系・ホルモン系・免疫系が調節を行っております。しかし身体の機能が低下したり、低体温や血行不良や疲れやすくて元気が無いなどの人は、特に気象病に罹り易くなります。気象病には三つの原因が考えられます。
第一の原因は、前線の接近による気圧の急激な低下です。気圧が低下すると体内で炎症物質の「ヒスタミン」が放出されます。この炎症物質が痛みの原因になります。また気圧の低下は体内の水分の循環を妨げ体内に水分が溜まって組織に「むくみ」が生じます。この「むくみ」が様々な病気を引き起こします。むくんで膨張した組織が神経を圧迫すると神経痛になります。また慢性気管支喘息を持つ人は気道がむくんで空気が通りにくくなり呼吸が苦しくなったり粘液性の痰が増えてきたりします。また気圧の低下で手足の血行が悪くなる一方、脳の血流が増えてズキンズッキンと云う偏頭痛を招く事もあります。
二つ目の原因は、気象の変化が自律神経に及ぼす影響です。気圧や気温が急激に変化すると交感神経や副交感神経が活発化することで自律神経のバランスが崩れてしまい、「めまい」がしたり「血圧が乱高下」したり「心拍数が上昇したり」「頭痛」や「悪心」などモヤモヤした鬱陶しい症状が起こります。
三番目の原因は、身体や心が急激な気象の変化をストレスと受け取ってしまう事です。身体が気象の変化をストレスとして受け取ってしまった場合、脳下垂体が刺激を受けホルモン分泌に異常をきたし体調が狂ってしまいます。一方、感受性の強い人は気圧、気温・温度・湿度の変化に加え、周囲の景色、音、臭いなどの変化をストレスと受け取った場合は精神的に不安定になって、ウツなどの様々な精神症状を発症してしまいます。
この様な気象の変化による病気を防ぐには、何よりも「予防と養生」が大切になってきます。常々私が申しあげております「キョーレオピン・レオピンファイブ・ルミンAによる、抵抗力・免疫力を強化しホメオスタシスの防御を固める事」です。また急激な環境の変化によりホメオスタシスのバランスが崩れた時には「人参・牛黄の霊黄参」でホメオスタシスの修復をはかります。症状別の対処法としては。
1. 急な寒さから、血管が収縮して血圧が上昇するときは「レオピンロイヤル+葛根黄連黄きん湯」
2. 寒さや冷えから来る関節の痛み・神経痛には「レオピンロイヤル+ロイマン湯」
3. 光・臭い・音のストレスからくる偏頭痛には「霊黄参+葛根黄連黄きん湯」
4. 自律神経の乱れから来る心拍数の増加には「レオピンファイブ+救心感応丸気+苓桂甘棗湯」
5. 寒い日の朝、曇り空で、ウツで身体が動けない時には「レオピンロイヤル+霊鹿参」

気象病には環境の変化やストレスに負けない「ホメオスタシス」を頑丈にする体質改善が重要です。

<冷症・低体温を改善する、温活をしよう>
温活とは、低体温や冷症の人が身体の芯から温める事により、基礎代謝エネルギーを高めて、細胞組織の発熱反応を高めて体温を平熱の36.5℃になるようにする体質改善療法です。体温が1度下がると免疫力は30%低下し、ガン細胞は35度台の時に最も増殖すると云われております。食生活でも「生野菜」「サラダ」「パン」「コーヒー」「アイスクリーム」「ビール」など身体を冷やすものが氾濫しております。
身体を温める食べ物として「ニンジン」「ニンニク」「ネギ」「ショウガ」「トウガラシ」「サツマイモ」「カボチャ」「馬肉」「牛肉」「豚肉」「ハマグリ」「アサリ」「カキ」「シジミ」などがあります。またショウガ湯を飲んだり、熱い紅茶にシナモンを加えたスパイスティーを飲んだり、入浴はシャワーではなく、41.0℃位のお湯に10分位浸かったり、温泉末や漢方の浴剤を入れたりするとよいでしょう。
低体温の体質改善には、熟成ニンニクエキス配合の「キョーレオピン」とエゾウコギ配合の「エナックW」を、身体の芯から冷える時には、熱々の「ロイマン湯」に「レオピンロイヤル」を1ml混ぜて服用するとか、鹿茸製剤の「霊鹿参」や漢方薬の「人参湯」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」「当帰建中湯」「当帰四逆湯」「当帰芍薬散」などを服用するとよいでしょう。
また、筋肉と肺活量を鍛えることで、基礎代謝が活発になって体温が上昇してきます。

<高齢者の粗食は老化を早める>

 「健康的な食事」と聞いてイメージするのは、肉と脂の少ない「粗食」ではないでしょうか?しかし、老化と栄養の関係を研究してきた学者によれば、高齢者ほど肉などの動物性たんぱく質や脂質を充分に食べるべきだと云っております。肉や脂を控えた粗食が良いとされるのは、心臓病や脳卒中の原因となるメタボ予防のためです。でも、メタボ予防が必要なのは40〜50歳代の中年期までの話です。60才の還暦を越えてくると、粗食は次第に健康にとって害が大きくなります。高齢者にとって粗食が良くないのは、「病気よりも老化そのものが問題」になってくるからです。肉や脂を控えて野菜ばかりの食事を続けると、タンパク質不足になって低栄養状態となって、アミノ酸やカルシウム不足となり、筋肉や骨の量が減ったり、記憶力が低下して認知症になったりします。「老化は、人間の身体からタンパク質が抜けて、乾燥して、縮んで、ゆがんでゆく過程」コラーゲン・コンドロイチン・ヒアルロン酸、アミノ酸などタンパク質不足から老化が早まります。特に血液検査で「血清アルブミン値」が低いと、認知症になって介護が必要になったり、脳梗塞・心筋梗塞などの病気で死亡するリスクが2倍以上にも上昇します。
 「皮膚がカサカサ」してきたな、「筋肉が細くなった」「肌がパサパサ」「足腰の筋肉が弱ってきた」などの症状の方には、医薬品として、プラセンタエキス配合の「ビタエックス錠」や骨を強くする「電解カルシウム」やサプリメントとしてヒアルロン酸配合の「艶美華」コラーゲン配合の「ラクッション」アミノ酸配合の「ビタモ液」などが当店のお薦めです。