蒸し暑い初夏の季節は

カボチャで乗り切る

   

 鬱陶しい梅雨の季節、気温の変化や、気圧の変化、湿度の変化がめまぐるしく変わる為、自律神経のバランスも乱れがちになり、身体も重だるく、食欲不振や胃腸機能が低下します。この様な時こそ、夏野菜のパワーを注入して元気エネルギーをチャージして下さい。
この季節は暑さと湿気で身体のビタミン・ミネラルが消耗して体力が低下します。この季節の旬なお薦め野菜が「カボチャ」です。
 カボチャは冬至の時の食べ物と思われますが、旬は7月頃で、特に日立市の茂宮地区の「茂宮のカボチャ」は味も栄養価も秀逸です。
カボチャは緑黄野菜に分類され、βカロテン、ビタミンE、ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富に含まれております。βカロテンはビタミンEと協調して細胞の老化やガンを防ぐ効果、目の網膜を健康に保つ働きや、皮膚粘膜を丈夫にして、風邪を予防したり、免疫力を強化して細菌やウィルスから身体を守る働きがあります。ビタミンEには若返りや老化防止作用、シミやしわをでき難くさせたり、のぼせ、肩こり、血行不良による冷えを解消させたりする、効果があります。更に便秘を改善し大腸がんや糖尿病を予防する効果がある食物繊や体内に蓄積されたナトリウムを排泄し、高血圧を防ぐ働きのカリウムなどや、ビタミンB群・Cもバランスよく含まれております。今が旬のカボチャを食べて、不足しがちなビタミン・ミネラルを補って、元気エネルギーをチャージして下さい。

 

カボチャのきんとん 2人分

材料
 カボチャ         1/2個 (600g)
 ザラメ(砂糖)      60g
 醤油           小さじ 1杯
 水             180ml
 葛粉           30g
 水             120ml
 くちなし実 粉末    小さじ 1/2杯


 作り方
1. カボチャを包丁で切って種を取り去り、一口大(3〜4センチ大)に切る。
2. フタのついた鍋に、カボチャを皮を下にして鍋底に敷きつめて、水180ml、ザラメ60g、醤油小さじ1杯を入れ、フタをして中火で煮る。
3. 20分程煮たら、フタをはずして汁が濃縮するように煮詰める。
4. 別の小鍋に葛粉30gに水T20ml入れて、弱火にかけて良くかき混ぜながら透明になって粘り気が出てきたら火を止めて、カボチャの入った鍋に流し込む。
5. くちなし実、粉末小さじ1/2を振りかけスプーンかヘラで全体をよくかき混ぜる。


 アドバイス
 クチナシは漢方では梔子と呼ばれ、肝臓の解毒作用や身体の中にこもっている鬱熱を冷やす働きがあるので、夏場の暑気払いなどに最適の薬膳になります。