冬瓜で身体に溜まった

残暑疲れをリセット

   

 蒸し暑かった猛暑が続き、九月になっても夏バテと呼ばれる残暑疲れで身体が火照って重だるくなっております。これは熱疲労などと云われ、夏の暑邪が身体の中に入り込んで居座っているためです。この様な時には、この季節の旬な野菜の「冬瓜」を食する事で身体にこもった熱を体外に排泄させましょう。
 夏に獲れる瓜が何故「冬瓜」トウガンと名付けられたのでしょう、これは真冬の冬至に食べる「南瓜」カボチャと同様に、呪物として季節に食される物と考えられます。つまり真夏の暑い盛りに冬の名前が付いた瓜を食べると邪熱を排泄させて身体に良い、真冬の冬至に呪物として冬(北)の正反対の南の名前が付いた瓜(南瓜)を食すると、運が開け身体が壮健になるという、呪い的な意味合いで食されたと考えられます。
 冬瓜は漢方的に甘・微寒、肺・大腸・小腸・膀胱の熱を冷ます働きがあります。又ビタミンCやカリウムを豊富に含むので、血糖値や血圧を下げたり、尿量を増加させ、体内にこもった邪熱を取り去り暑さで昂進した新陳代謝を正常に戻します。また冬瓜に含まれるタルトロン酸は炭水化物が脂肪に変わるのを抑える効果があるのでダイエットにも効果的です。
 この様に晩夏から初秋にかけて、夏の名残りの邪熱を追い出す為に「冬瓜」を食すると良いでしょう。


冬瓜とエビ・ホタテの冷やし汁 5人分

 材料
 冬瓜      1/8個  300g
 エビ       5尾
 ホタテ     1パック 200g
 ショウガ    1片  20g
 わけぎ あさつき   1パック 50g
 白ダシしょう油     大さじ  4杯
 ヒガシマルうどんスープ    2袋
 日本酒    大さじ  4杯
 水       500ml

 

 作り方
1. 冬瓜のワタとタネを取り、皮を剥いて5ミリ幅でイチョウ切りにスライスする。
2. ショウガ1片を皮を剥き薄く千切りに切る。
3. 大鍋に水500ml入れ、火にかけて沸騰したら冬瓜とエビ・ホタテ・ショウガ・日本酒を入れ一煮立ちさせてから、ヒガシマルうどんスープと白ダシしょう油を入れ、わけぎ・あさつきを1パック入れ、火を止めて粗熱を取ってから、タッパーに入れ冷蔵庫で冷やしてから食べる。