むずむず脚症候群は布団に入ると足がほてり、むずむず感、熱感などが現れ、眠りを妨げます。 原因は、血中の鉄分濃度が睡眠中に不足によって、脳神経の働きが低下し、末端からの神経の興奮が脳にストレスを与えることによるものです。又、この鉄欠乏は不眠症、うつ病やパニック症などの各種精神疾患の原因にもなります。 食事をパンとサラダとコーヒーですませて、ストレスが多く胃腸が虚弱で肝臓・腎臓が弱くて、冷え症で便秘する人は、「鉄欠乏性貧血」・「むずむず脚症候群」になりがちです。 貧血改善にはレバーがおすすめです。レバーの成分には、ヘモグロビン鉄などの血液由来の鉄分や血色素などが豊富に含まれており吸収も良く、ビタミンA・B12や亜鉛・セレニウムなどのミネラルも豊富に含まれており、栄養の宝庫です。 欠点は、レバーは生臭く、苦味があるので好き嫌いの激しい食材です。これを美味しく食べられるように、料理法を工夫しました。 漢方では五味と云って、酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(塩味)と云う五つの味の調和が大切とされてきました。そこでレバーの苦味を抑えるために、酸味の酢を加え、さらにまろやかにするために甘味のハチミツを足し、鹹味(塩味)のしょう油などで五味のバランスさせます。さらに酢はタレとして加熱するので、刺激が抑制されてまろやかな味に変わります。 今月は、バレンタインデー用に、レバーがチョコレート・パイナップルとコラボした、おやつです。
鶏レバーのトロピカル カナッペ
材料 鶏レバー 1パック(300g) オリーブオイル 大さじ 1
タレ(混ぜておく) バルサミコ酢 大さじ 1 はちみつ 大さじ 1 しょう油 大さじ 1 缶詰パイナップル輪切り 3切れ(細かく刻む) 缶詰シロップ 大さじ2杯 ココアパウダー 大さじ3杯 ナツメグ 少々 クラッカー 20枚
作り方 鶏レバーを一口大に切り、脂肪や筋を除き、水に漬けて血抜きして、ザルに入れて水切りする。 中華鍋を加熱してオリーブオイル大さじ1杯入れて、鶏レバーを入れて強火で炒める。 焦げ目がつき、肉汁が蒸発してきたら、タレ(バルサミコ酢・はちみつ・しょう油)を入れて中火にしてレバーにタレをからめる。タレが鍋に焦げ付くくらいになったら、火を止め細かく刻んだパイナップルとシロップを加えて汁気を飛ばして、余熱のあるうちに、ココアパウダー大さじ3杯加えてかき混ぜ、最後にナツメグ少々ふりかける。これをクラッカーの上に盛りつけて出来上がり。