憂欝な梅雨を乗り切る薬膳料理

   

 新入学や新入社など新年度の緊張から五月病を誘発し、それが6月の梅雨時まで来ると梅雨前線の低気圧の影響で、さらに自律神経の乱れから体調が悪化して、元気が出なくなるウツ症候群などに落ち入りやすくなります。湿度が高くなると食欲も低下して、食事も単調になり栄養も偏りがちになります。
 この季節を元気に乗り切る健康食材が「カツオとオクラ」です。
初カツオと呼ばれる旬のカツオは脂身が少なく身が締まっていて大変美味しく栄養も豊富です。
 特にホルモンの生成に必要なタンパク質や血合いとと呼ばれる赤身には貧血やうつ病を改善する栄養素の「鉄・ビタミンB12・ナイアシン」が豊富に含まれております。
 また、アンセリンと呼ばれるアミノ酸が筋肉中の疲労物質の乳酸の蓄積を減らす効果があるので、梅雨時のダルさを改善してくれます。
 また、オクラなどの緑黄野菜と合せる事で更に栄養の場欄が良くなります。
オクラには、ペクチンと呼ばれるネバネバしたヌメリの成分が含まれておりますが、この食物繊維の仲間のペクチンが腸の働きを整え、便秘の解消や糖尿病を予防する効果があります。


カツオとオクラのカルパッツオ 2人分

材料
 カツオ皮付き    1サク 
 オクラ    2本
 水菜     2把
 ミニトマト  4個
 ゴマ油    大さじ1杯
 バルサミコ酢 大さじ1杯
 醤油     大さじ1杯
 酒盗     小さじ1杯


 作り方
1.カツオを皮目からトーチ(さかな焼)で炙り全体を万遍なく焦げ目を付けてから、ラップで、くるんで冷蔵庫で冷やす。
2.カツオが冷えてから、包丁で薄く切り分け、ボウルに入れ、ゴマ油大さじ1杯入れ全体になじませる。
3.バルサミコ酢・醤油・酒盗を混ぜ合わせ、ボウルに入れカツオになじませる。
4.水菜の根の部分を切り落とし、5センチ幅に切り分ける。
5.オクラは塩で揉み洗いして表面のうぶ毛を取り、ヘタを切り落として、薄く輪切りにする。
6.ミニトマトは、水洗いして、ヘタを取り、薄く切り分ける。
7.白い皿に、水菜を敷き、その上にカツオのカルパッツオを載せ、オクラとトマトをトッピングして出来上がり。