節分の迎春行事と開運料理

   

 二月節分の夜に、「オニワーソト」と大きな声で、豆(炒った大豆)を外に向かって投げます。この風習は中国から伝わった陰陽五行思想に基いてます。水→火→金→木→土の相剋と呼ばれる循環で、斧で木を切り倒すように金の気は木の気(春の気)を傷めつけてしまいます。こうならない様にする為に、予め金の気の勢いを弱めておくのです。春の微弱な木気をスムーズに迎え入れる為に、木気を殺してしまう金気(固くて丸い大豆)を火で炙り傷め付けて外へ投げ捨てるのです。こうする事で春の木気が快くやってくるのです。オニ(おん=陰=冬)は外と叫んで、冬の気を外へ追い出して、春の微かな木を迎え入れるのです。これが、節分(年変わり)の夜に行う風習に秘められた意味なのです。 そして、おもいっきり投げ捨てた大豆を拾い集めて、迎春の縁起料理を作りましょう。
 五行の運行を五味・五色で、七つの具材を七福神に見立てた縁起料理です。


五味五色のシモツカレ 4人分

 材料
 黒大豆(水煮)   大さじ4杯(20g)
 大根         1/8本 60g
 人参         1/4本 60g
 菊の花        4〜8個
 セリ          1把  10g
 油揚げ        1枚
 赤ピーマン     1個
 柚子の皮      少々
タレA(三杯酢)
 寿司酢        大さじ6杯     
 ワインビネガー   大さじ1杯
 ハチミツ       大さじ1杯
 しょう油       大さじ1杯
タレB(二杯酢)
 バルサミコ酢    大さじ2杯
 赤ワイン       大さじ2杯
 ハチミツ       大さじ2杯

 作り方
1. 大根・人参は皮をむき、5センチほどの長さに千切りにする
2. セリ、根を切り落とし、5センチほどの長さに切りそろえる。
3. 油揚げ、幅5ミリ、長さ5センチほどに切りそろえる。
4. 赤ピーマン、タテに4等分に切り、ヘタとタネを取り除く。
5. 上記の材料と菊の花をタッパーなどの容器に入れ、タレAをかけて1晩寝かせる。
6. 黒大豆(水煮)又は、炒った大豆、大さじ4杯(20g)をタッパーなどの容器に入れ、タレBをかけて1晩寝かせる。
7. 皿に、赤ピーマンを乗せ、その上に大根・人参・セリ・菊の花・セリを乗せ、黒大豆を乗せ、柚子の皮少々ふりかけて出来上がり。