第20話 あなたは顆粒球人間?リンパ球人間? 

 

 阿保徹先生の著書「未来免疫学」の中より。人間の免疫システムの中核を司る白血球には顆粒球と呼ばれる細胞と、リンパ球と呼ばれる細胞とがあります。これらの細胞は自律神経系にも密接にかかわっているとの事です。
 つまり自律神経系の中の交感神経が優位になると白血球の中の顆粒球が増加します。
この顆粒球が増加している人を「顆粒球人間」とします。
 これとは反対に、副交感神経が優位になると白血球の中のリンパ球が増加します。
このリンパ球が増加している人を「リンパ球人間」とします。
 これを下図のように二つのタイプに分けます。

 

 顆粒球人間は交感神経緊張型で頑張りすぎて自滅タイプ、潰瘍や化膿を起こしやすいです。活性酸素が多いため「ガン体質」。
 リンパ球人間は副交感神経が優位になり、顆粒球が減少して活動が低下する(元気がなくなる)このとき脳内のドーパミンの分泌も減少するからラフな状態になりやすい、又、副交感神経が優位になるから知覚神経も鋭敏になり、いろいろな心配事が必要以上に気になってしまい、うまく処理できないと落ち込みの度合いも激しく、ますます、「うつ状態」がひどくなる。
このような人の体質は「アレルギー体質」です。病的になれば「自己免疫疾患」です。
大きすぎるショックと病気 
 原因がはっきりしないまま突発的に起こる、突発性難聴や突発性健忘症、めまい・はきけなどのメニエール症候群などは、ストレスによる顆粒球増加、それによる活性酸素増加で組織の局所的破壊が起こり発症にいたります。
 リンパ球タイプの人間がショックを受けると、驚き反応を起こします。何かの刺激に対して身体がびっくりした時の反応で副交感神経緊張の反応が起きます。大きすぎるショックの場合は、副交感神経100%の反応になって血圧が下がって、脈拍が遅くなり、気絶したりします。
 このような中で健康を保つことは、リズムが大切です。
 顆粒球とリンパ球とのバランスをとり、生き生きとリズムをもって生活することが大事です。
 顆粒球タイプの人は、低気圧の土地(沖縄)あたりでのんびりくつろぐとか、笑ったり、音楽を聴いてリラックスしたり、あめ玉をしゃぶったりするとよいです。
 リンパ球タイプの人は、高気圧の土地(ハワイ)へ行ったり、快晴の日に海や山に出かけたり、あめ玉をなめたり・だらだら食いの間食を止めて、空腹感(緊張感)を味わうことがよいです。
 顆粒球タイプの人がストレス過剰から活性酸素がどんどん増加してくると、やがて活性酸素焼けといって皮膚が枯れたように黒ずんできます。これらはガン治療で放射線を浴びた人(放射線被爆による火傷)にも見られます。このような方には、活性酸素除去剤として「パプラ―ル」パラジウム・プラチナのコロイド溶液などを使用します。
 又、リンパ球タイプの人でアレルギー・自己免疫疾患・うつなどには、免疫調節作用のある「ルミンA」を使用します。

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