第7話 盲腸が漢方薬で治った

盲腸を漢方薬で治すというと、誰も皆口をそろえて「そんなバカな!」と言うでしょう。
「盲腸は外科手術で摘出するのだ。早く取らないと化膿が進み腐敗して、手遅れになって死んでしまうぞ!」と言われております。

 確かに 盲腸=手術 と言う概念が出来上がっておりますが、手術が出来ない、手術をしたくない、なるべく手術をしないで治したい、と言う場合もあります。

 実は、20数年前、私が家内と結婚した翌年の一月に家内の弟(義弟)から、電話がかかってきました。「お義兄さん、二三日前から、お腹が痛いので大学病院で診てもらったら、盲腸だって」白血球が12000以上、炎症の数値のCRPが12.4で真性の盲腸と診断されたとの事を電話口の向こうから聞きました。
 義弟は、二浪してやっと神奈川県の私立のK歯科大学に入学して、一年生の後期試験の真っ最中でした。入院して手術をすれば、盲腸は簡単に治りますが、約一ヶ月ほどの入院で、後期試験も追試験も受けられずに、留年が確定してしまいます。
 義弟は、何とか試験が終わるまで、盲腸の進行を抑えて、試験が終わってから入院できればと言う考えでした。
 私は瞬時に盲腸の特効薬の○○湯の名前が浮かびました。そして即座に「盲腸の漢方薬があるよ、すぐに煎じて送ってあげるよ、でも、今日飲む分をなんとかするから、ちょっと待ってて」と言って電話を切り、すぐ港区の北里大学東洋医学研究所付属病院の薬局へ電話をかけました。当時私の友人のI先生がそこの薬局長をしておられたので、○○湯一日分だけ作ってもらえるか頼んだのでした。
 すると、I先生はきさくに「義弟さんが取りに来るなら、こちらで一日分煎じておきましょうか?」と嬉しくなるような親切な回答を頂きまして、「それじゃあ、本人に取りに行かせますから、よろしくお願いします」と電話を切り、折り返し義弟に北里大学東洋医学研究所まで煎じ薬を取りに行かせました。
 横須賀から港区白金まで電車で二時間程痛むお腹を抱えて、やっと薬を手に入れました。
 その場で薬を一服飲み終えた時、お腹の中が少し温まってきて痛みが少しずつ楽になってきました。そのまま又、電車に乗って横須賀へ帰ってから夜になってもう一回煎じ薬を飲みました。翌朝もう一度煎じ薬を飲み痛みが感じなくなってきたので、学校へ行って試験を受けました。家に帰ると、私が調製した煎じ薬が届いていたので、それを飲みながら試験を続けました。
 そして10日たち試験が終わってから、大学病院で再び検査をしてみたら、ドクターが首をかしげて言うには、「盲腸は完全に治っています」と、血液検査で白血球が正常値の4200 
炎症を示すCRPが正常値の1.2 レントゲン写真でも、盲腸は異常無しでした。
 義弟の考えでは、試験が終わってから盲腸の手術をすれば、なんとか進級は出来ると考えていたようで、まさか盲腸が漢方薬で治ってしまうとは思ってもいなかったようです。
義弟から嬉しそうに電話で「お義兄さん、盲腸が治っちゃったって!どうする」と訊かれたので、私が「治っちゃたなら、別に手術しなくてもいいんじゃないの」と答えておきましたが、義弟はその後、大学を卒業して歯科医院を開業して結婚して現在に至まで、手術はしておりませんし、盲腸も付いたままです。
 もしも、義弟が私に連絡もせずに、盲腸の手術を選択したならば、確かに、盲腸の手術は成功するでしょうが、おそらく1ヶ月くらいは入院したでしょうし、入院手術の費用が30〜50万円位かかったでしょうし、後期試験も追試験も受けられずに落第して一年間棒に振ったでしょう。
 私立の歯科大学の授業料が一年間で300万円、生活費が200万円かかるとして、年間500万円の損失と貴重な人生の一年間を無駄に過ごす損失、精神的ショックを受けた損失、メスで体内を切り刻まれて盲腸を失った損失、などなど計り知れない損失があります。 
 では、実際に彼が支払った費用は、K歯科大学付属病院で盲腸と診断されたときの検査診察代金、数千円、横須賀から港区白金までの交通費2〜3千円、北里大学東洋医学研究所付属病院薬局の煎じ薬1日分代金、I先生の厚意により無料、私が送った煎じ薬10日分代金5千円と送料800円、お見舞いとしてあげたので無料、試験終了後の再検査で完治と診断された時のK歯科大学付属病院の検査診察代金、数千円。
 まあ、全部合計しても一万円は超えていないでしょうね。
だから、漢方ってすごいでしょう! 皆さんは、漢方薬は高いとか、すぐ効かないとか、治らないとか、お思いでしょうが、それは誤った先入観です。知らなかったのです、誰も教えてくれなかった情報なのです。
 手術を選択することは、常識的で正しい判断です。でも、それ以外の選択肢は無いか、もっと良い方法が無いかを探すことも大切な事だと思います。
 盲腸を治す漢方薬の○○湯は、あえて名前を伏せました。それは専門家の指導の下に使用すべき専門薬なので、素人の自己判断でデタラメナ使われ方をしたり、情報が独り歩きしたりしても、困るからです。
 盲腸でお困りの方で、漢方薬で治したいと真剣に考えている方にだけ、お教えします。

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